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武田軍跡めぐれば哀歌
武田軍跡めぐれば哀歌
長篠・設楽原の戦い後の武田勝頼公を詠います。
❶武田勝頼夫妻と嫡男信勝を詠う当句は、新府城から再起を図るべく移動した岩殿城に向かう途中、3月3日の夜に甲州市の大善寺に着き、3月11日に自決するその間に詠まれた辞世の句と言われております。
武田勝頼
「おぼろなる 月もほのかに 雲かすみ はれてゆくゑの 西の山のは」
北条夫人
「黒髪の 乱れたる世ぞ はてしなき 思いに消ゆる 露の玉の緒」
武田信勝
「あだに見よ 誰も嵐の桜花 咲き散る ほどは 春の夜の夢」